為末 大 氏
開催地である広島市出身で元陸上選手の為末大氏を講師にお招きします。
為末氏は2012年に引退し、現在はスポーツとテクノロジーに関するプロジェクトを行うDEPORTARE PARTNERS(デポルターレ・パートナーズ)の代表を務めています。その活動の一つに、「誰もが分け隔てなく自分を表現することを楽しんでいる風景を作る」というコンセプトのもと、新豊洲Brilliaランニングスタジアムの館長をしています。現役時代の経験と、現在取り組まれている活動をもとにお話していただきます。
様々な立場で幼児の療育に関わる方々をシンポジストに迎えて、現在の実践や今後の課題等についてお話いただき、療育の可能性や多様性について考えます。法の整備や支援体制の枠づくりができてきても、提供できる支援は地域や施設によって違います。地域にある資源を活かしながら、身近なところで家庭や幼稚園や保育園でどんなことができるのか?各シンポジストの様々な取り組みをもとに、家族が子どもとの関わりを楽しみ、子どもも家族も楽しく生活できるために、これからの生活に役立つヒントを得られるシンポジウムにしたいと思います。また、療育や幼児教育と小学校教育との学びの連続性をどのように確保できるのか、一緒に考えたいと思います。
シンポジウムの中では厚生労働省から2018年度の行政説明と指定討論をいただきます。
内山 登紀夫 氏(大正大学心理社会学部臨床心理学科教授・よこはま発達クリニック院長・日本自閉症協会理事)
特別支援教育が始まって10年が経ちました。子どもが学校を楽しみにして毎日登校する姿を望むのは、保護者も教師も同じです。しかし、現実には様々な課題が山積し、そう簡単には理想に近づけないのが現状です。自閉症スペクトラムの子どもたちの教育に直接関わる立場の方や、教員の育成に関わっておられる方などをシンポジストに迎え、それぞれの立場から「自閉症スペクトラムの子どもにとって学校とはどんなところなのか?」を提言していただきます。自閉症スペクトラム子どもたちの教育を考えるとき、特別支援学校から通常の学級までとその幅は広いですが、統一して考えられる視点は必ずあると思います。豊富な経験と研究実績のある先生方に議論していただき、自閉症スペクトラムの子どもたちとの関わり、家庭と学校の協力の在り方を考え、子どもたちが学校で楽しく学び、生活するためのポイントを考える機会にしたいと思います。
シンポジウムの中では文部科学省から2018年度の行政説明と指定討論をいただきます。
井上 雅彦 氏(鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学講座教授・日本自閉症協会理事)
自閉症スペクトラムの当事者が地域で生活することが当たり前の社会を目指して、地域での生活の在り方や支援等について考えます。シンポジストとして、自閉症スペクトラムの人たちの仲間づくりや余暇活動を支援したり、弁護士や報道の立場で合理的配慮や障害者の人権などに関わったり、障害者団体として活動したりしている立場の方を迎え、様々な視点から、楽しく地域で生活するためのポイントを伺います。地域での生活がより具体的にイメージできることで、これからどんな生活を送りたいのか、今できることは何か、地域での生活を見据えた視点を得ることができるシンポジウムにしたいと思います。自閉症スペクトラムの人たちの成人期の生活を知ることで、より実際の生活に結びつく、学校現場での生活指導や進路指導、キャリア教育が可能になります。
志賀 利一 氏(社会福祉法人横浜やまびこの里相談支援事業部部長・日本自閉症協会理事)